足の付け根・デリケートゾーン・ワキ・おしりのできもの(しこり・腫れ・痛み)でお悩みの方へ
足の付け根・デリケートゾーン・ワキ・おしりのできものは、粉瘤、毛嚢炎、膿瘍、化膿性汗腺炎などが原因のことがあります。急な腫れ、強い痛み、膿、繰り返すしこりがある場合は、早めの受診をご検討ください。
足の付け根(鼠径部)・デリケートゾーン(陰部)・ワキ・おしりは、汗・ムレ・摩擦が起こりやすく、できもの(しこり・腫れ・痛み・膿)が生じやすい部位です。ただし、見た目が似ていても原因はさまざまで、自己判断が難しいのが特徴です。
このページでは、4つの部位に多いできものの特徴、早めに受診した方がよいサイン、当院での診察と治療の考え方を、できるだけ分かりやすくまとめています。
要点まとめ
- 足の付け根・陰部・ワキ・おしりのできものは、摩擦やムレ、毛穴の炎症、粉瘤などが関係することがあります。
- 急に大きくなる、強く痛む、赤みが広がる、膿が出る、何度も繰り返す場合は受診をご検討ください。
- ワキ・足の付け根・おしりに繰り返す痛いしこりや膿がある場合は、化膿性汗腺炎のこともあります。
- 陰部・デリケートゾーンについて詳しく知りたい方は、専用ページもあわせてご覧ください。
この記事について
監修:形成外科専門医 鈴木義久
医療機関:かもがわクリニック
内容は一般的な医療情報をもとに作成しており、実際の診断・治療は診察時の所見により異なります。
最終更新日:2026/04/01
症状別に詳しく見たい方へ
まずは受診を急いだ方がよいサイン
次のような場合は、早めの受診をおすすめします。
- 急に大きくなった、または強い痛みがある
- 赤みが広がる、熱っぽい、発熱がある
- 膿が出る、においが強い、出血する
- 歩く・座る・腕を上げるなど日常生活に支障がある
- 同じ場所に何度も繰り返す(再発する)
部位別|よくある「できもの」の特徴
足の付け根(鼠径部)のできもの
下着のゴムや歩行時の摩擦で悪化しやすい部位です。毛穴の炎症(毛嚢炎・おでき)、皮膚の下のしこり、繰り返す炎症性の病変などがみられることがあります。痛みや赤みを伴う場合や、しこりが何度もできる場合は受診をご検討ください。
デリケートゾーン(陰部・会陰部)のできもの
受診をためらって悪化してから来院される方も多い部位です。毛のある部分では毛穴の炎症、皮下のしこり、再発するしこりなどがみられます。女性で腟の入口付近にしこりがある場合には、婦人科領域の病変が関係することもあります。
陰部・デリケートゾーンのできものは、見た目だけで判断しにくいため、詳しい原因や受診の目安は専用ページにまとめています。
ワキのできもの
皮膚が擦れやすく、汗も多い部位です。毛穴の炎症(毛嚢炎・おでき)のほか、繰り返す痛いしこりや膿が続く場合は、化膿性汗腺炎(HS)などを考えることがあります。
おしり(臀部・肛門まわり)のできもの
座る・歩くなどの刺激で痛みが強くなりやすい部位です。毛穴の炎症、膿がたまるできもののほか、おしりの割れ目の上の方が腫れて痛い・膿が出る場合には、毛巣洞(毛巣瘻)などを考えることがあります。
繰り返す「痛いしこり・膿」なら化膿性汗腺炎(HS)の可能性
化膿性汗腺炎(HS)は、ワキ・足の付け根・おしりなど皮膚が擦れやすい場所に、痛いしこりや膿が繰り返しでき、治りにくいことがある慢性の皮膚疾患です。
「同じところが何度も腫れる」「複数できる」「治ってもまた出る」といった場合は、単なるおできや一時的な炎症だけでなく、別の病態が関係していることもあります。症状を繰り返す方は、早めにご相談ください。
当院での診察(プライバシーに配慮)
- 視診・触診
- 必要に応じて内部の状態確認(例:エコーなど)
- 部位や症状により、適切な専門科(婦人科・肛門科など)をご案内することがあります
デリケートゾーンやおしりの診察は不安が大きいと思いますので、必要最小限の確認で判断し、プライバシーに配慮して進めます。
当院での治療(状態に応じて)
- 外用・内服(炎症の程度に応じて)
- 膿がたまっている場合の処置(必要時)
- 再発を繰り返す場合は、原因に合わせた治療計画をご提案
よくある質問
Q. 恥ずかしくて受診しづらいです…
A. 同じお悩みの方は多いです。プライバシーに配慮して診察します。
Q. 何科に行けばいいですか?
A. まずは皮膚科・形成外科が相談先になりやすいです。陰部で腟入口付近のしこりが疑わしい場合は婦人科も選択肢です。
Q. 自分でつぶしてもよいですか?
A. ご自身でつぶしたり、強く押したりすることはおすすめできません。炎症が悪化したり、感染が広がったりすることがあります。
Q. 痛みがなくても受診した方がよいですか?
A. 痛みがなくても、大きくなっている、繰り返す、見た目が気になる場合は受診をご検討ください。